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マイナ保険証 何が問題なの?(1)

【大問題】保険証がなくなると医療にかかりにくくなる

 国は202362日に、これまでの保険証を2024年の秋に廃止する法律を「改正」しました。これまで病院(診療所など)は、保険証を使って患者さんの保険資格を確認していたので、確認方法がなくなると困ります。ただ、政府はマイナンバーカードに保険の資格情報を紐づけた「マイナ保険証」を使わざるを得ないようにして、一本化する方針です。

 

 日本の医療は「国民皆保険制度」が特徴です。これは "原則として、国が国民全員を対象に何らかの公的な医療保険に加入させる"ということで、その保険資格の証明書となるこれまでの保険証は、基本的に保険者(協会けんぽなど)が配らなければならないものになっています。

 

 一方で、マイナンバーカードを持つことは個人の自由(任意)です。これまでの保険証が廃止されてしまうと、本来持たなくてもいいマイナンバーカードがないと医療にかかりにくくなってしまう。こうしたことが問題になります。

 

 <政策部長談話 「健康保険証の存続・併用で受療権の確保を 保険料払っても医療を受けられない、では皆保険の理念に悖る」

 

 そこで政府は、マイナンバーカードを持っていない人でも保険資格が確認できるように、「資格確認書」を申請できるようにしました。しかしこの資格確認書も基本的には自分で申請しなくてはなりません。しかも毎年更新手続きが必要です。批判があったので、マイナンバーカードを持っていない人には、当面の間は申請しなくても資格確認書を届けるようにしました。でもこれも「当面の間」です。

  

 忙しくて申請をできない方、忘れてしまう方はどうしてもいらっしゃるでしょう。皆保険制度の国なのに、保険料を払っているのに、保険で医療にかかれなくなってしまうこと、かかりにくくなってしまうことを危惧しています。

 

 【次のページ:医療機関でも大混乱 オンライン資格確認の原則義務化

 


 

「健康保険証を残してください請願署名」へのご協力をお願いいたします!

保険証新署名サムネイル.png

 

【大問題】保険証がなくなると医療にかかりにくくなる

 国は202362日に、これまでの保険証を2024年の秋に廃止する法律を「改正」しました。これまで病院(診療所など)は、保険証を使って患者さんの保険資格を確認していたので、確認方法がなくなると困ります。ただ、政府はマイナンバーカードに保険の資格情報を紐づけた「マイナ保険証」を使わざるを得ないようにして、一本化する方針です。

 

 日本の医療は「国民皆保険制度」が特徴です。これは "原則として、国が国民全員を対象に何らかの公的な医療保険に加入させる"ということで、その保険資格の証明書となるこれまでの保険証は、基本的に保険者(協会けんぽなど)が配らなければならないものになっています。

 

 一方で、マイナンバーカードを持つことは個人の自由(任意)です。これまでの保険証が廃止されてしまうと、本来持たなくてもいいマイナンバーカードがないと医療にかかりにくくなってしまう。こうしたことが問題になります。

 

 <政策部長談話 「健康保険証の存続・併用で受療権の確保を 保険料払っても医療を受けられない、では皆保険の理念に悖る」

 

 そこで政府は、マイナンバーカードを持っていない人でも保険資格が確認できるように、「資格確認書」を申請できるようにしました。しかしこの資格確認書も基本的には自分で申請しなくてはなりません。しかも毎年更新手続きが必要です。批判があったので、マイナンバーカードを持っていない人には、当面の間は申請しなくても資格確認書を届けるようにしました。でもこれも「当面の間」です。

  

 忙しくて申請をできない方、忘れてしまう方はどうしてもいらっしゃるでしょう。皆保険制度の国なのに、保険料を払っているのに、保険で医療にかかれなくなってしまうこと、かかりにくくなってしまうことを危惧しています。

 

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