昨年は政権交代が起き、平成維新ともいわれる時代に入りました。今までのいろいろな仕組みが大きく変わろうとしています。
昨年は私たちの医療運動で大きな動きがありました。
私たちの診療に直結するレセプトのオンライン請求義務化について、医療界から初めて大勢の医師が原告となって国を訴え、ほぼ実質的に要求を取り入れる形での決着をみました。これは行政訴訟の歴史においても画期的なことであります。現場を無視した行政運営に一定の楔を打ち込むことができたという意味においても、特筆すべき出来事でした。
さらに政策部では歯科医療の提言をまとめ、厚労省記者クラブで発表し、大きな反響を得ました。医科についての提言も現在作成中で、これからは自らの主張を責任を持って情報として発信していくという方向に舵をとり、オピニオンリーダーとしての足場固めをしていく所存です。
また、患者・国民と一体となり、本来の医療保険を私たちの手に取り戻す運動である「ゼロの会」も理解を示す人たちが増え賛同の声も多くなってきています。
現在経済の状況はサブプライムローンからドバイショックと資本主義の経済至上主義も崩壊の一歩手前まで来ていて、この先どうなるかわからない時代になってきています。さらにワーキングプアをはじめとする失業率の実態は失業予備軍を入れて9%であるという衝撃的な数値も出される時代です。医療福祉に予算を振り当て雇用促進して人にお金を使い内需を拡大する、という景気対策もあると考えます。
今までの保険医運動から混沌とした時代に即した新たな医療運動を展開していくために、統計部も立ち上げます。今年も会員の皆様のご支援をよろしくお願いいたします。
平成22年1月1日
神奈川県保険医協会 理事長 池川 明