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全件データは必要なし 医療価値観に即したIT活用を 医療情報連携で講演会を開催しました

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 神奈川県保険医協会・医療情報部は2014年5月27日、浜松医科大学附属病院医療情報部の木村通男教授を招き、医療情報講演会を開催、当日は20名が参加しました。

 講演は2部構成で、前半は「地域医療情報システムは地域医療の敵か味方か」をテーマに、カルテ等の全データの連携について、医療現場の実態、訴訟リスクの増大、システムの複雑性や費用などの問題点を指摘。現場の負担が増えるシステムは普及しないと強調し、氏が関わったミニマム情報による簡易な情報連携の実証試験の結果・評価を報告しました。

 後半は「医療情報の未来」をテーマに、患者・国民が納得して納税できる医療へのIT活用として、医療評価、全件データ、医療IDが必要な要素と指摘。一方で医療情報の悪用利用の問題も指摘し、マイナンバーの流用はすべきでないと強調しました。また、医療を経済というものさしで測るのはナンセンスと主張し、医療は文化・文明に密接しており、医療へのIT技術もこの視点で進歩させていく必要があると強調しました。

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 神奈川県保険医協会・医療情報部は2014年5月27日、浜松医科大学附属病院医療情報部の木村通男教授を招き、医療情報講演会を開催、当日は20名が参加しました。

 講演は2部構成で、前半は「地域医療情報システムは地域医療の敵か味方か」をテーマに、カルテ等の全データの連携について、医療現場の実態、訴訟リスクの増大、システムの複雑性や費用などの問題点を指摘。現場の負担が増えるシステムは普及しないと強調し、氏が関わったミニマム情報による簡易な情報連携の実証試験の結果・評価を報告しました。

 後半は「医療情報の未来」をテーマに、患者・国民が納得して納税できる医療へのIT活用として、医療評価、全件データ、医療IDが必要な要素と指摘。一方で医療情報の悪用利用の問題も指摘し、マイナンバーの流用はすべきでないと強調しました。また、医療を経済というものさしで測るのはナンセンスと主張し、医療は文化・文明に密接しており、医療へのIT技術もこの視点で進歩させていく必要があると強調しました。