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地域医療対策部 子育て支援研究会「子どもの貧困」の実相を浮き彫りに

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 神奈川県保険医協会・地域医療対策部は2017年4月21日、首都大学東京都市教養学部教授の阿部彩氏を講師に招き「子どもの貧困解決に向けて」をテーマに子育て支援研究会を開催。医師、歯科医師、医学生、議員秘書、記者など県内外から49名が参加した。

 阿部氏は16%と高い日本の相対的貧困率の下でも、より高率な子どもの貧困の生活実態に関し、野菜摂取などの食料の困窮、公共料金の滞納、親の抑うつ、親二人の非正規就業、母親の日中以外就労、授業の不理解度、パソコン保有、勉強机有無など、多角的に分析し実相を顕在化。貧困は食事や住居、生活習慣、家族からの援助どころか、地域との繋がり、自己肯定感、すべての面で影響することを詳述。

 とりわけ医療の貧困は無視できず、むし歯や喘息通院も多くみられ、経済的理由での受診抑制も多いと指摘。貧困層の子どもは病気がちだが、医療費助成制度のみでアクセス解消は不可能で、親の時間的制約や健康悪化要因を解決する貧困対策の必要性等、広く問題提起を行った。

 質疑では藤沢での学業支援者や医療と教育の連携を考える会の小児科医等から、教育支援や未受診の発掘との連携などが出され意見交換した。

(神奈川県保険医新聞2017年5月5・15日号より抜粋)