ご挨拶

第28回保団連医療研究集会
実行委員長  森 壽生

実行委員長  森 壽生2011年に起きた東日本大震災からの復興はいまだ進んでいないばかりか、その目途すら立っていない状況です。
しかし政府は医療の市場化も含め、
TPPをはじめとしたクローバルな政策展開に終始し、
本来守るべき自国の国民を蔑ろにし、一部の企業・国民のみが
恩恵を受けるシステムに日本を大きく変容させようとしています。

新聞や雑誌等、マスコミでも「医療崩壊」という言葉が報道されて久しくなりますが、
政府は社会保障の充実、医療の安全・貿の向上に消極的であるばかりか、
現在進行形で社会保障、医療費の抑制に躍起になっています。
我々は国民の権利・健康に影響する政府の諸政策に抗すべく、
根本的に日本社会のあり方を今一度考えなくてはなりません。

我々に与えられている課題は山積していますが、
安心して暮らすことのできる明るい日本の未来を切り拓くためには、
今こそ医療者と国民が手を携え合いながら同じ方向を見る必要があると思うのです。

そのためには、医療者の質の向上や高い倫理観の醸成、
そしてあらゆる手段を講じて国民の権利を奪おうとする政府への対抗などが急務であり、
第一線医療で国民の健康を守る我々が国民の理解を得られるような啓蒙活動の工夫が求められています。

メインテーマ:地域医療におけるこれからの市民と医療者の連携今回の第28回保団連医療研究集会では
「地域医療におけるこれからの市民と医療者の連携」をテーマに
広い視点で、医師・歯科医師を含む医療者、そして国民の"明日"を一緒に考えたいと思います。
全国の皆様のご参加、心よりお待ちしています。

森実行委員長よりご挨拶(Youtube動画)