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ヒブ陳情 2市で委員会採択 意見書提出5自治体に

 神奈川県保険医協会が取り組む「細菌性髄膜炎予防ワクチンの定期接種化を国に求める陳情」が、県下市町村議会において相次いで委員会採択された。2009年12月議会開会と同時に、少なくとも2市から国に意見書が提出される予定だ。

 

 陳情では、細菌性髄膜炎予防ワクチン(ヒブ、肺炎球菌)の定期接種化を求める意見書を国に提出することを要望した。2009年9月議会~12月議会にかけて陳情し、9月議会で審査された横浜市では既に不採択となった。しかし今回、伊勢原、大和の2市において、議会閉会中の委員会で審議され採択となった。いずれも12月議会開会と同時に本議会で採択、意見書が提出される予定だ。

 伊勢原市では、「小児救急の現場においても最重要疾と聞く。定期接種化は小児科医の負担軽減にもつながる」、「未然に予防すれば医療費節減効果もある」など各委員より賛意が示され、全会一致で採択。大和市でも、定期接種化された場合の市内の供給体制に関する質問がなされたが、陳情に対しては全委員が理解を示し、全会一致で採択となっている。小田原市では採択2、不採択1、継続4で継続審議となった。賛成の委員からは「医師会からも定期接種化を求める声が寄せられている」と、定期接種化の必要性について述べられたが、慎重論が多勢を占め継続審査となった。

 

神奈川県保険医新聞より抜粋

(2009年11月25日・第1776号)