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2022/3/1 歯科保険診療対策部長声明「ウクライナ情勢緊迫で高騰する『金パラ』価格問題への対応を国へ求めます」

ウクライナ情勢緊迫で高騰する

「金パラ」価格問題への対応を国へ求めます

 

神奈川県保険医協会

歯科保険診療対策部長  田中 敏章

 


 

 2月24日、ロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始しました。いかなる理由であっても、他国に対して一方的に軍事侵攻するという行為は国際秩序の破壊であり、到底容認できるものではありません。

 他方で、緊迫するウクライナ情勢は日本の歯科医療界にも影響を及ぼしています。ロシアの軍事侵攻の少し前から、金やパラジウムの価格は高騰を続けており、歯冠修復・欠損補綴時に幅広く用いられる歯科用金銀パラジウム合金(金パラ)も同様に高騰しています。停戦の見通しも立たない先行き不透明な今、さらなる金パラ価格上昇が危惧されます。

 目下、直近の歯科用貴金属材料の価格改定は本年4月1日ですが、この改定には今年1月以降に高騰した金パラ価格及び素材価格は反映されません。つまり、このまま金パラ価格が3・4月以降も上昇を続ければ、診療報酬上で定められる金パラ告示価格と実勢価格が大きく乖離する、いわゆる「逆ザヤ」幅がさらに大きくなります。

 現状の歯科用貴金属材料価格改定の制度は「後追い」の仕組みになっており、この間、制度そのものの改善を求める声が多く挙がっておりましたが、未だ抜本的改善には至っておりません。長期にわたって生じる「逆ザヤ」は歯科医療機関経営を直撃し、すでに限界まできております。ウクライナ情勢の影響で、さらなる金パラ価格高騰となれば、立ち行かなくなる歯科医療機関も少なくありません。

 新型コロナウイルス感染症対策等、多くの課題解決に向けて取り組まれ、ご多忙と拝察いたしますが、ウクライナ情勢を受けてさらに高騰を続ける金パラ「逆ザヤ」問題に対して、何らかの対策を講じていただきますよう、お願いいたします。

2022年3月1日

 

ウクライナ情勢緊迫で高騰する

「金パラ」価格問題への対応を国へ求めます

 

神奈川県保険医協会

歯科保険診療対策部長  田中 敏章

 


 

 2月24日、ロシアがウクライナに対して軍事侵攻を開始しました。いかなる理由であっても、他国に対して一方的に軍事侵攻するという行為は国際秩序の破壊であり、到底容認できるものではありません。

 他方で、緊迫するウクライナ情勢は日本の歯科医療界にも影響を及ぼしています。ロシアの軍事侵攻の少し前から、金やパラジウムの価格は高騰を続けており、歯冠修復・欠損補綴時に幅広く用いられる歯科用金銀パラジウム合金(金パラ)も同様に高騰しています。停戦の見通しも立たない先行き不透明な今、さらなる金パラ価格上昇が危惧されます。

 目下、直近の歯科用貴金属材料の価格改定は本年4月1日ですが、この改定には今年1月以降に高騰した金パラ価格及び素材価格は反映されません。つまり、このまま金パラ価格が3・4月以降も上昇を続ければ、診療報酬上で定められる金パラ告示価格と実勢価格が大きく乖離する、いわゆる「逆ザヤ」幅がさらに大きくなります。

 現状の歯科用貴金属材料価格改定の制度は「後追い」の仕組みになっており、この間、制度そのものの改善を求める声が多く挙がっておりましたが、未だ抜本的改善には至っておりません。長期にわたって生じる「逆ザヤ」は歯科医療機関経営を直撃し、すでに限界まできております。ウクライナ情勢の影響で、さらなる金パラ価格高騰となれば、立ち行かなくなる歯科医療機関も少なくありません。

 新型コロナウイルス感染症対策等、多くの課題解決に向けて取り組まれ、ご多忙と拝察いたしますが、ウクライナ情勢を受けてさらに高騰を続ける金パラ「逆ザヤ」問題に対して、何らかの対策を講じていただきますよう、お願いいたします。

2022年3月1日