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2021/9/10 理事長声明 「市民の声・運動が『横浜カジノ』構想を覆す」

市民の声・運動が「横浜カジノ」構想を覆す

 

神奈川県保険医協会

理事長 田辺由紀夫

  

 本年822日投開票の横浜市長選挙で、「カジノ誘致を即刻撤回、断固阻止」を掲げた山中竹春市長が当選した。山中新市長は、910日の第3回横浜市会定例会で所信表明演説を行い、「IRの誘致の撤回をここに宣言する」と述べ、101日にIR推進室を廃止するとした。これにより、前市長の林氏が推進していた横浜市へのカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致は、終焉を迎えた。

 ことの発端は、投開票日の2年前まで遡る。奇しくも2年前の822日、当時市長だった林氏が突如、横浜へのIR誘致を正式表明。前回横浜市長選挙時にIR誘致については「白紙」としていただけに、市民にとっては寝耳に水のような出来事だった。当会は、カジノによるギャンブル依存症の問題は医療団体として看過できるものではないと考え、林氏のIR誘致正式表明同日、誘致に反対する理事会声明を発表。当会横浜支部としてもIR誘致反対の陳情を行い、さらに理事会直轄のカジノ誘致阻止対策委員会を設置。会員や市民に向けてのIR誘致反対の世論喚起を継続的に行った。

 さらに、「カジノの是非を決める横浜市民の会(市民の会)」に賛同し、住民投票条例制定のための直接請求運動を実施。署名行動の中で患者・市民との対話をし、署名に協力を得る中でカジノ反対の世論を広げていった。その結果、法定数の3倍を超える193193筆が集めることができた。残念ながら、カジノの是非を問う住民投票条例制定は、本年18日の横浜市議会にて条例案は否決された。しかし、市民の運動は終わらない。市民の会は発展的解消し、カジノ反対の市長を誕生させる運動に移行し、選挙戦を展開した。協会は直接選挙にはかかわっていないが候補者アンケート等で情報提供を行った。このように横浜市においてカジノを含むIR誘致反対の世論を大きく盛り上げた中で行われた今回の横浜市長選挙。立候補者は現職を含め過去最多の8人。そのうち6人がIR誘致に反対の立場を表明した。住民投票条例制定運動をはじめとした市民の運動が大きく影響を与えたことは間違いない。その結果、山中竹春氏が当選。IR中止宣言につながったのである。条例案を否決した際に「軽々に市民に判断を委ねる問題ではない」と主張した会派には、「市民の声」が反映された今回市長選結果はどのように映ったことか。まさに想定外の「横浜ショック」だったのかも知れない。

 神奈川県保険医協会は、山中新市長の「カジノを含むIR誘致撤回宣言」を大いに歓迎する。公約通り迅速に遂行していただくことを強くお願いしたい。

2021年9月10日

 

市民の声・運動が「横浜カジノ」構想を覆す

 

神奈川県保険医協会

理事長 田辺由紀夫

  

 本年822日投開票の横浜市長選挙で、「カジノ誘致を即刻撤回、断固阻止」を掲げた山中竹春市長が当選した。山中新市長は、910日の第3回横浜市会定例会で所信表明演説を行い、「IRの誘致の撤回をここに宣言する」と述べ、101日にIR推進室を廃止するとした。これにより、前市長の林氏が推進していた横浜市へのカジノを含む統合型リゾート(IR)誘致は、終焉を迎えた。

 ことの発端は、投開票日の2年前まで遡る。奇しくも2年前の822日、当時市長だった林氏が突如、横浜へのIR誘致を正式表明。前回横浜市長選挙時にIR誘致については「白紙」としていただけに、市民にとっては寝耳に水のような出来事だった。当会は、カジノによるギャンブル依存症の問題は医療団体として看過できるものではないと考え、林氏のIR誘致正式表明同日、誘致に反対する理事会声明を発表。当会横浜支部としてもIR誘致反対の陳情を行い、さらに理事会直轄のカジノ誘致阻止対策委員会を設置。会員や市民に向けてのIR誘致反対の世論喚起を継続的に行った。

 さらに、「カジノの是非を決める横浜市民の会(市民の会)」に賛同し、住民投票条例制定のための直接請求運動を実施。署名行動の中で患者・市民との対話をし、署名に協力を得る中でカジノ反対の世論を広げていった。その結果、法定数の3倍を超える193193筆が集めることができた。残念ながら、カジノの是非を問う住民投票条例制定は、本年18日の横浜市議会にて条例案は否決された。しかし、市民の運動は終わらない。市民の会は発展的解消し、カジノ反対の市長を誕生させる運動に移行し、選挙戦を展開した。協会は直接選挙にはかかわっていないが候補者アンケート等で情報提供を行った。このように横浜市においてカジノを含むIR誘致反対の世論を大きく盛り上げた中で行われた今回の横浜市長選挙。立候補者は現職を含め過去最多の8人。そのうち6人がIR誘致に反対の立場を表明した。住民投票条例制定運動をはじめとした市民の運動が大きく影響を与えたことは間違いない。その結果、山中竹春氏が当選。IR中止宣言につながったのである。条例案を否決した際に「軽々に市民に判断を委ねる問題ではない」と主張した会派には、「市民の声」が反映された今回市長選結果はどのように映ったことか。まさに想定外の「横浜ショック」だったのかも知れない。

 神奈川県保険医協会は、山中新市長の「カジノを含むIR誘致撤回宣言」を大いに歓迎する。公約通り迅速に遂行していただくことを強くお願いしたい。

2021年9月10日