神奈川県保険医協会とは
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【会員調査_最終集計】先行き不安 グローブ「入荷時期未定」8割超
先行き不安 グローブ「入荷時期未定」8割超
仕入れ・物価高騰・賃上げに苦慮 「やっていけない」
価格転嫁できない医療機関に、財政支援は必須
神奈川県内の開業医師・歯科医師約6,500名を中心に構成する神奈川県保険医協会は、当会会員から医療物資不足の声が寄せられたことを踏まえ、歯科会員へ「医療物資の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施しました。このほど最終集計を行いましたので、以下に報告します(調査結果の詳細:次ページ以降)。
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【調査概況】 |
〈実施期間〉4月24日(金)~5月11日(月) 〈設問〉医療用手袋(グローブ)・マスク・エプロン・注射器・滅菌バッグの在庫状況、メーカーなどからの供給状況、価格高騰について 〈方法〉歯科会員1,639名へFAXもしくはメール、 〈回答数〉161、〈回答率〉9.8% |
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【結果】 |
医療用手袋(グローブ)について 供給状況 : 「入荷時期未定」 86.1% 「通常通り入荷」3.2%、「継続的に入荷」10.8% 在庫状況 : 「枯渇している」 26.7% 「充足している」17.4%、「不足気味」55.9% 値上がり幅 : 「10%程度」以上※ 81.5% ※内訳(「10%程度」30.5%、「30%程度」29.1%、「50%程度」14.6%、「それ以上」7.3%、「変わらない」18.5%)における、「変わらない」以外の合計。 |
調査した医療物資5種類の中で、供給状況・在庫状況・値上がり幅のいずれにおいても最も深刻だったのは医療用手袋でした。順次進められている政府対応に期待します。
他方でメーカーからの供給状況は、調査した全ての医療物資で「入荷時期未定」が5割を超えました。医療機関の在庫状況は、滅菌バッグは回答者の約3割、エプロンと注射器は約2割が既に「枯渇している」と答えました。「グローブ、エプロンが、どのサイトも販売未定のところが多く、今はまだ足りているが、この状況がいつまで続くのかわからないことが一番心配です」等、先行き不安の声が目立ちました。
保険医協会では神奈川県に対し、医療資材等の備蓄放出の検討を求めています。政府には小規模医療機関へ更に目を配り、卸売業者への働きかけを含めた"流通の目詰まり解消"や"適切な情報発信"に期待します。
◆医療用手袋、「50%程度」以上の値上がり幅が2割 価格高騰に追い付かぬ診療報酬改定
診療報酬は6月に改定されますが、この改定率(上り幅。2年間で全体2.22%を予定)決定は昨年12月。2月に緊張が高まった中東情勢以後の物価高は反映されません。"「歯科関連」倒産が過去20年で最多"の現下、価格転嫁できない医療機関へ支援は必須です。
値上がり幅はいずれの医療物資も「変わらない」は半数以下で、値上がり傾向。 "50%程度以上"は▽医療用手袋21.9%、▽エプロン11.0%、▽滅菌バッグ9.3%、▽マスク8.9%、▽注射器5.1%―でした。
「出荷調整と価格上昇が同時に起こっており、医療継続の困難及び、コスト増に伴うキャッシュフローの悪化が心配です」、「診療と材料の仕入れのため苦慮し、物価高騰し従業員にも賃金を上げなければならず、開業医はやっていけない」といった声のほか、供給不安に伴う買い占めへの懸念や、過度な不安を煽らない報道への期待も寄せられています。
【結果の詳細】
1.回答者の背景
医療機関の開設主体は「個人立」が73.9%、「法人立」が26.1%だった(調査票では「開業形態」と表記)。
回答者の年齢は「30歳代」5.0%、「40歳代」18.6%、「50歳代」37.9%、「60歳代」24.2%、「70歳代以上」13.0%で、歯科会員の年齢構成と概ね同じ傾向だった(参考:歯科会員比率...30歳代5.4%、40歳代19.4%、50歳代32.2%、60歳代29.4%、70歳代以上13.2%、その他0.4%。2026年4月23日時点)。
開業してからの年数は「15年以上」が最も多く66.5%、次いで「10年未満」16.1%、「15年未満」11.2%、「3年未満」5.0%、残りの1.2%は無回答だった。
2.メーカー等からの供給状況
医療用手袋「入荷時期未定」86.1% 他の医療物資も「入荷時期未定」が5割以上
▽医療用手袋(グローブ)、▽マスク、▽エプロン、▽注射器、▽滅菌バッグ―の5種類について、メーカー等からの供給状況を「入荷時期未定」、「継続的に入荷」、「通常通り入荷」の三段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、全ての医療物資で「入荷時期未定」が最も高く、その割合も55.8%~86.1%と高率だった。
特に医療用手袋は「入荷時期未定」が86.1%だった。次いで「継続的に入荷」10.8%、「通常通り入荷」3.2%で、いずれも他4種類の医療物資より低かった。
エプロン、注射器、滅菌バッグについては多少の程度の差はあれど、概ね同様の傾向を示した。「入荷時期未定」が4~5割弱で最も多く(エプロン 68.9%、注射器 63.3%、滅菌バッグ 69.5%)、次いで「継続的に入荷」は2~3割(エプロン23.8%、注射器26.5%、滅菌バッグ21.9%)、「通常通り入荷」は1割程度(エプロン 7.3%、注射器 10.2%、滅菌バッグ 8.6%)だった。
マスクは他4種類の医療物資よりは流通しており、「入荷時期未定」55.8%、「継続的に入荷」27.3%、「通常通り入荷」16.9%だった。それでも「入荷時期未定」が半数を上回った。
意見欄には、「グローブ、エプロンが、どのサイトも販売未定のところが多く、今はまだ足りているが、この状況がいつまで続くのかわからないことが一番心配です」、「麻酔薬が全然入荷してこないので大変困っております。グローブも衛生士の使用する分が、在庫が日々減っています。エプロン・滅菌バッグもメーカーに在庫が無い為、注文も出来ず困っております。先行きが不安な日々を送っております。死活問題です」といった声が寄せられた。
*「手袋は患者ごとに取り換えるため、消費量は月千枚に上る」(4月12日付け神奈川新聞より。ふたむら歯科クリニック〈川崎市中原区〉)
3.医療物資の在庫状況 医療用手袋「枯渇している」3割弱 「充足している」は僅か17.4%
前述の医療物資5種類の在庫状況について、「充足している」、「不足気味」、「枯渇している」の三段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、医療用手袋が「枯渇している」と回答したのは26.7%だった。「不足気味」は55.9%、「充足している」は17.4%だった。「枯渇している」と「不足気味」を合わせると8割を超え、その割合は調査した医療物資の中で最も高かった。
エプロンと注射器は概ね同様の傾向だった。「枯渇している」は約2割(エプロン22.8 %、注射器21.2%)で、「不足気味」が5割弱(エプロン48.7%、注射器46.8%)、「充足している」が約3割(エプロン28.5%、注射器32.1%)だった。
滅菌バッグは「枯渇している」が医療用手袋より3.2ポイント高い29.9%だった一方、「充足している」も医療用手袋より13.2ポイント高い30.6%だった。「不足気味」の割合は調査した医療物資の中で最も低い39.5%だった。
マスクは「枯渇している」11.3%、「不足気味」43.1%、「充足している」45.6%であり、調査した医療物資の中では比較的充足しているという結果になった。意見欄には「コロナ期にマスクですごく困ったので、いつも多めにキープするようにしています」との記載もあった。
意見欄には、「現在、不足するとなる前に購入していたので、充足はしているが、注文しても入荷未定なので、今後の行方が分からず不安。年末までもつか...。」、「今のところ不足していることはないですが、戦争が続いて原料が不足すると現状とは違ってくる可能性があると思います。」、「今のところ不足しているものはありません。」など、現時点では不足していないとの記載もあった一方で、不透明な先行きを懸念する声が寄せられた。
4.価格高騰の状況
前述の医療物資5種類の価格高騰の状況について、「変わらない」、「10%程度」、「30%程度」、「50%程度」、「それ以上」―の五段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、価格高騰の幅が最も大きかったのは医療用手袋だった。具体的には「10%程度」30.5%が最も多く、「30%程度」は29.1%、「50%程度」は14.6%、「それ以上」は7.3%だった。「50%程度」と「それ以上」を足し合わせた"50%程度以上"の割合は21.9%であり、約2割だった。同じ要領で計算した「10%程度」以上は81.5%だ
った。「変わらない」は3番目に多い18.5%だった。
エプロン、注射器、滅菌バッグ、マスクの4種類は概ね同様の傾向を示した。「変わらない」が最も多く、次いで「10%程度」が約3割、「30%程度」が約2割、「50%程度」と「それ以上」は5%前後だった。ただし、▽注射器の「変わらない」は46.8%で5割に近い、▽エプロンの「50%程度」は7.6%―だった。詳細は右記グラフのとおり。
「50%程度」と「それ以上」を足し合わせた"50%程度以上"の割合については、割合の高い順に、▽医療用手袋21.9%、▽エプロン11.0%、▽滅菌バッグ9.3%、▽注射器5.1%、▽マスク8.9%―だった。
意見欄には、「通常ルート以外で買入すると、倍の価格になる物が多いです」、「ネットでも2倍の値段のグローブ、滅菌バックはまだ購入できそうだが、2倍となると...」、「今後、価格上がる予定と言われている。」といった声が寄せられた。
5.意見欄
意見欄は、供給状況・在庫状況・価格高騰についてと、それに伴う先行き不安が主だった。具体的には「出荷調整と価格上昇が同時に起こっており、医療継続の困難及び、コスト増に伴うキャッシュフローの悪化が心配です」、「個人の歯科では、薬・麻酔薬も入らない状態であったがさらに追いうちで、これ程の材料が入らなくなり毎日入手するために時間を使い、それでも手に入らない。診療と材料の仕入れのため苦慮し、物価高騰し従業員にも賃金を上げなければならず、開業医はやっていけない」といった声が寄せられた。
この他、▽買い占めへの不安・メディアへの期待(「メディアの煽り報道はいいかげんにやめていただきたい。必要以上に買い占めている医院が多いと思われる。毎年ちゃんと棚卸作業していれば、どの商品が一年間でどの位必要かわかるはずである。医科・歯科含め、グローブ5000万を放出しても個人の医院にグローブは100枚もこないのではありませんか。サイズも希望通りのものがもらえるわけでもないと思います。残念ながら期待できないです。」、「テレビ等で、グローブが無いとかメディアが言うと、たくさん買いこんでしまうのでこまる。メーカーの人も、風評被害だと言っている。」)、▽麻酔薬などほかの物資不足について(「麻酔薬は、高価なものは、はやめにつきますが、5~6倍値段がちがいます。」、「麻酔液もまだ届いておらず、苦労しています。」、「麻酔薬も不足(全く入荷しない)」、「消毒用エタノールも不足している。」、「金パラの価格高騰に大変困惑しております。」)―などの意見が寄せられた。
以上
先行き不安 グローブ「入荷時期未定」8割超
仕入れ・物価高騰・賃上げに苦慮 「やっていけない」
価格転嫁できない医療機関に、財政支援は必須
神奈川県内の開業医師・歯科医師約6,500名を中心に構成する神奈川県保険医協会は、当会会員から医療物資不足の声が寄せられたことを踏まえ、歯科会員へ「医療物資の在庫・供給状況緊急アンケート」を実施しました。このほど最終集計を行いましたので、以下に報告します(調査結果の詳細:次ページ以降)。
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【調査概況】 |
〈実施期間〉4月24日(金)~5月11日(月) 〈設問〉医療用手袋(グローブ)・マスク・エプロン・注射器・滅菌バッグの在庫状況、メーカーなどからの供給状況、価格高騰について 〈方法〉歯科会員1,639名へFAXもしくはメール、 〈回答数〉161、〈回答率〉9.8% |
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【結果】 |
医療用手袋(グローブ)について 供給状況 : 「入荷時期未定」 86.1% 「通常通り入荷」3.2%、「継続的に入荷」10.8% 在庫状況 : 「枯渇している」 26.7% 「充足している」17.4%、「不足気味」55.9% 値上がり幅 : 「10%程度」以上※ 81.5% ※内訳(「10%程度」30.5%、「30%程度」29.1%、「50%程度」14.6%、「それ以上」7.3%、「変わらない」18.5%)における、「変わらない」以外の合計。 |
調査した医療物資5種類の中で、供給状況・在庫状況・値上がり幅のいずれにおいても最も深刻だったのは医療用手袋でした。順次進められている政府対応に期待します。
他方でメーカーからの供給状況は、調査した全ての医療物資で「入荷時期未定」が5割を超えました。医療機関の在庫状況は、滅菌バッグは回答者の約3割、エプロンと注射器は約2割が既に「枯渇している」と答えました。「グローブ、エプロンが、どのサイトも販売未定のところが多く、今はまだ足りているが、この状況がいつまで続くのかわからないことが一番心配です」等、先行き不安の声が目立ちました。
保険医協会では神奈川県に対し、医療資材等の備蓄放出の検討を求めています。政府には小規模医療機関へ更に目を配り、卸売業者への働きかけを含めた"流通の目詰まり解消"や"適切な情報発信"に期待します。
◆医療用手袋、「50%程度」以上の値上がり幅が2割 価格高騰に追い付かぬ診療報酬改定
診療報酬は6月に改定されますが、この改定率(上り幅。2年間で全体2.22%を予定)決定は昨年12月。2月に緊張が高まった中東情勢以後の物価高は反映されません。"「歯科関連」倒産が過去20年で最多"の現下、価格転嫁できない医療機関へ支援は必須です。
値上がり幅はいずれの医療物資も「変わらない」は半数以下で、値上がり傾向。 "50%程度以上"は▽医療用手袋21.9%、▽エプロン11.0%、▽滅菌バッグ9.3%、▽マスク8.9%、▽注射器5.1%―でした。
「出荷調整と価格上昇が同時に起こっており、医療継続の困難及び、コスト増に伴うキャッシュフローの悪化が心配です」、「診療と材料の仕入れのため苦慮し、物価高騰し従業員にも賃金を上げなければならず、開業医はやっていけない」といった声のほか、供給不安に伴う買い占めへの懸念や、過度な不安を煽らない報道への期待も寄せられています。
【結果の詳細】
1.回答者の背景
医療機関の開設主体は「個人立」が73.9%、「法人立」が26.1%だった(調査票では「開業形態」と表記)。
回答者の年齢は「30歳代」5.0%、「40歳代」18.6%、「50歳代」37.9%、「60歳代」24.2%、「70歳代以上」13.0%で、歯科会員の年齢構成と概ね同じ傾向だった(参考:歯科会員比率...30歳代5.4%、40歳代19.4%、50歳代32.2%、60歳代29.4%、70歳代以上13.2%、その他0.4%。2026年4月23日時点)。
開業してからの年数は「15年以上」が最も多く66.5%、次いで「10年未満」16.1%、「15年未満」11.2%、「3年未満」5.0%、残りの1.2%は無回答だった。
2.メーカー等からの供給状況
医療用手袋「入荷時期未定」86.1% 他の医療物資も「入荷時期未定」が5割以上
▽医療用手袋(グローブ)、▽マスク、▽エプロン、▽注射器、▽滅菌バッグ―の5種類について、メーカー等からの供給状況を「入荷時期未定」、「継続的に入荷」、「通常通り入荷」の三段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、全ての医療物資で「入荷時期未定」が最も高く、その割合も55.8%~86.1%と高率だった。
特に医療用手袋は「入荷時期未定」が86.1%だった。次いで「継続的に入荷」10.8%、「通常通り入荷」3.2%で、いずれも他4種類の医療物資より低かった。
エプロン、注射器、滅菌バッグについては多少の程度の差はあれど、概ね同様の傾向を示した。「入荷時期未定」が4~5割弱で最も多く(エプロン 68.9%、注射器 63.3%、滅菌バッグ 69.5%)、次いで「継続的に入荷」は2~3割(エプロン23.8%、注射器26.5%、滅菌バッグ21.9%)、「通常通り入荷」は1割程度(エプロン 7.3%、注射器 10.2%、滅菌バッグ 8.6%)だった。
マスクは他4種類の医療物資よりは流通しており、「入荷時期未定」55.8%、「継続的に入荷」27.3%、「通常通り入荷」16.9%だった。それでも「入荷時期未定」が半数を上回った。
意見欄には、「グローブ、エプロンが、どのサイトも販売未定のところが多く、今はまだ足りているが、この状況がいつまで続くのかわからないことが一番心配です」、「麻酔薬が全然入荷してこないので大変困っております。グローブも衛生士の使用する分が、在庫が日々減っています。エプロン・滅菌バッグもメーカーに在庫が無い為、注文も出来ず困っております。先行きが不安な日々を送っております。死活問題です」といった声が寄せられた。
*「手袋は患者ごとに取り換えるため、消費量は月千枚に上る」(4月12日付け神奈川新聞より。ふたむら歯科クリニック〈川崎市中原区〉)
3.医療物資の在庫状況 医療用手袋「枯渇している」3割弱 「充足している」は僅か17.4%
前述の医療物資5種類の在庫状況について、「充足している」、「不足気味」、「枯渇している」の三段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、医療用手袋が「枯渇している」と回答したのは26.7%だった。「不足気味」は55.9%、「充足している」は17.4%だった。「枯渇している」と「不足気味」を合わせると8割を超え、その割合は調査した医療物資の中で最も高かった。
エプロンと注射器は概ね同様の傾向だった。「枯渇している」は約2割(エプロン22.8 %、注射器21.2%)で、「不足気味」が5割弱(エプロン48.7%、注射器46.8%)、「充足している」が約3割(エプロン28.5%、注射器32.1%)だった。
滅菌バッグは「枯渇している」が医療用手袋より3.2ポイント高い29.9%だった一方、「充足している」も医療用手袋より13.2ポイント高い30.6%だった。「不足気味」の割合は調査した医療物資の中で最も低い39.5%だった。
マスクは「枯渇している」11.3%、「不足気味」43.1%、「充足している」45.6%であり、調査した医療物資の中では比較的充足しているという結果になった。意見欄には「コロナ期にマスクですごく困ったので、いつも多めにキープするようにしています」との記載もあった。
意見欄には、「現在、不足するとなる前に購入していたので、充足はしているが、注文しても入荷未定なので、今後の行方が分からず不安。年末までもつか...。」、「今のところ不足していることはないですが、戦争が続いて原料が不足すると現状とは違ってくる可能性があると思います。」、「今のところ不足しているものはありません。」など、現時点では不足していないとの記載もあった一方で、不透明な先行きを懸念する声が寄せられた。
4.価格高騰の状況
前述の医療物資5種類の価格高騰の状況について、「変わらない」、「10%程度」、「30%程度」、「50%程度」、「それ以上」―の五段階評価で尋ねた(単一回答)。
その結果、価格高騰の幅が最も大きかったのは医療用手袋だった。具体的には「10%程度」30.5%が最も多く、「30%程度」は29.1%、「50%程度」は14.6%、「それ以上」は7.3%だった。「50%程度」と「それ以上」を足し合わせた"50%程度以上"の割合は21.9%であり、約2割だった。同じ要領で計算した「10%程度」以上は81.5%だ
った。「変わらない」は3番目に多い18.5%だった。
エプロン、注射器、滅菌バッグ、マスクの4種類は概ね同様の傾向を示した。「変わらない」が最も多く、次いで「10%程度」が約3割、「30%程度」が約2割、「50%程度」と「それ以上」は5%前後だった。ただし、▽注射器の「変わらない」は46.8%で5割に近い、▽エプロンの「50%程度」は7.6%―だった。詳細は右記グラフのとおり。
「50%程度」と「それ以上」を足し合わせた"50%程度以上"の割合については、割合の高い順に、▽医療用手袋21.9%、▽エプロン11.0%、▽滅菌バッグ9.3%、▽注射器5.1%、▽マスク8.9%―だった。
意見欄には、「通常ルート以外で買入すると、倍の価格になる物が多いです」、「ネットでも2倍の値段のグローブ、滅菌バックはまだ購入できそうだが、2倍となると...」、「今後、価格上がる予定と言われている。」といった声が寄せられた。
5.意見欄
意見欄は、供給状況・在庫状況・価格高騰についてと、それに伴う先行き不安が主だった。具体的には「出荷調整と価格上昇が同時に起こっており、医療継続の困難及び、コスト増に伴うキャッシュフローの悪化が心配です」、「個人の歯科では、薬・麻酔薬も入らない状態であったがさらに追いうちで、これ程の材料が入らなくなり毎日入手するために時間を使い、それでも手に入らない。診療と材料の仕入れのため苦慮し、物価高騰し従業員にも賃金を上げなければならず、開業医はやっていけない」といった声が寄せられた。
この他、▽買い占めへの不安・メディアへの期待(「メディアの煽り報道はいいかげんにやめていただきたい。必要以上に買い占めている医院が多いと思われる。毎年ちゃんと棚卸作業していれば、どの商品が一年間でどの位必要かわかるはずである。医科・歯科含め、グローブ5000万を放出しても個人の医院にグローブは100枚もこないのではありませんか。サイズも希望通りのものがもらえるわけでもないと思います。残念ながら期待できないです。」、「テレビ等で、グローブが無いとかメディアが言うと、たくさん買いこんでしまうのでこまる。メーカーの人も、風評被害だと言っている。」)、▽麻酔薬などほかの物資不足について(「麻酔薬は、高価なものは、はやめにつきますが、5~6倍値段がちがいます。」、「麻酔液もまだ届いておらず、苦労しています。」、「麻酔薬も不足(全く入荷しない)」、「消毒用エタノールも不足している。」、「金パラの価格高騰に大変困惑しております。」)―などの意見が寄せられた。
以上

