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核戦争防止神奈川県医師の会が声明「ロシアによるウクライナ侵略に抗議し、即時撤退を求める 日本政府は『核兵器禁止条約』を批准し核兵器廃絶の先頭に立て」を発表しました

神奈川県保険医協会が参加、協力する「核戦争防止神奈川県医師の会」が下記声明を発表しましたので、お知らせいたします。


 

ロシアによるウクライナ侵略に抗議し、即時撤退を求める

日本政府は「核兵器禁止条約」を批准し核兵器廃絶の先頭に立て

 

 2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻から1週間以上経過したが、未だに停戦の目途は経っていない。「民間人に危険はない」とのロシアの主張とは裏腹に、開戦初日からクラスター爆弾の攻撃などで、病院の医療従事者を含む多くの一般市民の犠牲者が伝えられた。すでに主要都市は戦場となり、危険な原発施設まで攻撃はエスカレート。民間の死者は2000人を超え、国外避難民も100万人に達する事態となっている。

 こうした緊迫した状況下で開かれた3月2日の国連総会では、「ロシアによるウクライナに対する侵略」と断じ、即時撤退を求める決議を加盟193ヵ国中141ヵ国の圧倒的多数で採択した。先の大戦の猛省から「戦争の惨害から将来の世代を救う」ことを誓った国連憲章を反故にしたロシアの蛮行を一斉に非難した。

 国際紛争は対話と外交的手段によって解決しなければならない。なぜなら武力による試みは、さらなる対立、分断、憎悪を生み、新たな内戦、紛争、悲劇を招くことを歴史が繰り返し警鐘を鳴らしてきたからだ。ロシアによる侵略は国際法に違反した犯罪であり、即時撤退を求める。

 また、今回、ロシアのプーチン大統領による核兵器に関する威嚇発言や戦略核部隊の警戒態勢への移行は、世界を破滅させる核戦争への緊張と危険を激化させる行為であり、到底看過できるものではない。核軍縮に努め核戦争のリスクを低減させることが核兵器超大国の責務であり、それが核不拡散を遵守する国際社会との約束であったはずだ。核兵器による惨禍と被爆者の辛苦を知り、人命の擁護者である日本の医師・歯科医師として断固抗議する。

 そして、今回の危機で核兵器保有が戦争を抑止する力であるとした『核抑止論』の欺瞞が明らかになった。日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」との誓いを新たにし、いまこそ日本政府は、国是である『非核三原則』を高く掲げ、「核兵器禁止条約」の早期批准によって、核兵器廃絶と恒久平和を希求する世界の全ての人々の期待に応えるべきである。

2022年3月4日

 

核戦争防止神奈川県医師の会

〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-23-2 TSプラザビル2F

TEL 045-313-2111 FAX 045-313-2113

 

神奈川県保険医協会が参加、協力する「核戦争防止神奈川県医師の会」が下記声明を発表しましたので、お知らせいたします。


 

ロシアによるウクライナ侵略に抗議し、即時撤退を求める

日本政府は「核兵器禁止条約」を批准し核兵器廃絶の先頭に立て

 

 2月24日のロシア軍によるウクライナ侵攻から1週間以上経過したが、未だに停戦の目途は経っていない。「民間人に危険はない」とのロシアの主張とは裏腹に、開戦初日からクラスター爆弾の攻撃などで、病院の医療従事者を含む多くの一般市民の犠牲者が伝えられた。すでに主要都市は戦場となり、危険な原発施設まで攻撃はエスカレート。民間の死者は2000人を超え、国外避難民も100万人に達する事態となっている。

 こうした緊迫した状況下で開かれた3月2日の国連総会では、「ロシアによるウクライナに対する侵略」と断じ、即時撤退を求める決議を加盟193ヵ国中141ヵ国の圧倒的多数で採択した。先の大戦の猛省から「戦争の惨害から将来の世代を救う」ことを誓った国連憲章を反故にしたロシアの蛮行を一斉に非難した。

 国際紛争は対話と外交的手段によって解決しなければならない。なぜなら武力による試みは、さらなる対立、分断、憎悪を生み、新たな内戦、紛争、悲劇を招くことを歴史が繰り返し警鐘を鳴らしてきたからだ。ロシアによる侵略は国際法に違反した犯罪であり、即時撤退を求める。

 また、今回、ロシアのプーチン大統領による核兵器に関する威嚇発言や戦略核部隊の警戒態勢への移行は、世界を破滅させる核戦争への緊張と危険を激化させる行為であり、到底看過できるものではない。核軍縮に努め核戦争のリスクを低減させることが核兵器超大国の責務であり、それが核不拡散を遵守する国際社会との約束であったはずだ。核兵器による惨禍と被爆者の辛苦を知り、人命の擁護者である日本の医師・歯科医師として断固抗議する。

 そして、今回の危機で核兵器保有が戦争を抑止する力であるとした『核抑止論』の欺瞞が明らかになった。日本国憲法前文の「平和を愛する諸国民の公正と信義に信頼して、われらの安全と生存を保持しようと決意した」との誓いを新たにし、いまこそ日本政府は、国是である『非核三原則』を高く掲げ、「核兵器禁止条約」の早期批准によって、核兵器廃絶と恒久平和を希求する世界の全ての人々の期待に応えるべきである。

2022年3月4日

 

核戦争防止神奈川県医師の会

〒221-0835 横浜市神奈川区鶴屋町2-23-2 TSプラザビル2F

TEL 045-313-2111 FAX 045-313-2113