保険医の生活と権利を守り、国民医療の
向上をめざす

　4月20日、税対経営部は「1日でわかる税務労務セミナー」をWEB開催し、36名が参加した。医院経営に必須の基礎知識を半日で学べる企画で、税理士・須藤ふみ代氏、社会保険労務士・菅原由紀氏が講師を担当。前半の「税務」では個人開業医の医業所得計算と日常業務の要点にふれ、多くが取り組む青色申告では最高65万円の特別控除や青色事業専従者給与の必要経費算入などの特典を紹介。帳簿と資料の整理では電子帳簿保存法への対応などを挙げ、税務調査に備えた対応が肝要と説いた。

　後半の「労務」では「入口(雇入れ）と出口（退職）の整備が重要」とし、特に雇入れ時に結ぶ労働契約は提示だけでなく内容説明が肝要。また「労働時間＝明示・黙示問わず使用者の指揮命令下にある時間」と強調。これを踏まえ、法定労働時間・所定労働時間・時間外労働、休憩、法定休日と所定休日の違い、年次有給休暇、時間外労働・休日労働、退職勧奨を網羅的に解説した。

（神奈川県保険医新聞2025年6月5日号より抜粋）