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医療政策講演会 元朝日新聞編集委員・田辺氏が、半世紀の取材活動から医療改革を提言
医療政策研究室は4月7日、第3弾の医療政策講演会を開催。講師に元朝日新聞編集委員でジャーナリストの田辺功氏を講師に招き、「ここを変えたい 日本の医療」を演題に講演した。北海道から宮崎まで全国から73名が参加、医師は38名、歯科医師18名、マスコミ2名だった。
田辺氏は、半世紀にわたる取材活動を概括し、医療は患者本位が基本であり、「患者のための医療の実現」を目標に①治せる医療の紹介、②患者に役立つ制度の実現に心がけてきたと提示。薬価の歪みで消える薬や、質を問わない診察料、生存率に差がある見えない病院の実力、医師不足の実相など、数々の医療の「不思議」を連載や書籍で問題提起してきたことを詳述した。
併せて、治らない病気の一方で光があたらない「治す医療」の実際例等も紹介。医の倫理確立や「質」重視の医療への転換へ向け、①「治す医療・救急重視」、②「技術や質のチェック」、③「診療科ごとに適切な人員」、④「大学教育・臨床教育の改善」、⑤「薬の乱用・多用の回避」、⑥「診療報酬に余裕」の6点を挙げた。また、医療を変える主体は医師・患者であるとし、保険医協会・保団連への期待が寄せられた。
(神奈川県保険医新聞2025年5月25日号より抜粋)
医療政策研究室は4月7日、第3弾の医療政策講演会を開催。講師に元朝日新聞編集委員でジャーナリストの田辺功氏を講師に招き、「ここを変えたい 日本の医療」を演題に講演した。北海道から宮崎まで全国から73名が参加、医師は38名、歯科医師18名、マスコミ2名だった。
田辺氏は、半世紀にわたる取材活動を概括し、医療は患者本位が基本であり、「患者のための医療の実現」を目標に①治せる医療の紹介、②患者に役立つ制度の実現に心がけてきたと提示。薬価の歪みで消える薬や、質を問わない診察料、生存率に差がある見えない病院の実力、医師不足の実相など、数々の医療の「不思議」を連載や書籍で問題提起してきたことを詳述した。
併せて、治らない病気の一方で光があたらない「治す医療」の実際例等も紹介。医の倫理確立や「質」重視の医療への転換へ向け、①「治す医療・救急重視」、②「技術や質のチェック」、③「診療科ごとに適切な人員」、④「大学教育・臨床教育の改善」、⑤「薬の乱用・多用の回避」、⑥「診療報酬に余裕」の6点を挙げた。また、医療を変える主体は医師・患者であるとし、保険医協会・保団連への期待が寄せられた。
(神奈川県保険医新聞2025年5月25日号より抜粋)