神奈川県保険医協会

医師は声なき声の代弁者に SDHの視点でアプローチを 医療問題学習会

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 医療運動部会は1月24日、「健康格差をもたらす健康の社会的決定要因(SDH)とは」をテーマに、順天堂大学大学院医学研究科・医学教育学教授の武田裕子氏を講師に招き、医療問題学習会を開催。33名が参加した。武田氏はSDH(Social Determinants of Health)とは、性別、遺伝子など生物学的要因を除くすべて(環境、収入、教育、雇用、生活習慣など)であり、「個人に起因しない構造的な問題」と解説。これらが健康に影響する割合は70~80%に達するとした。また医師に求められる役割(カナダ:CanMEDS)の一つに「Health Advocate」(患者や地域のニーズを理解し声なき声の代弁者になる)があると強調。医学教育に路上生活者支援(炊き出し、夜回り)、簡易宿泊所に住む方への在宅医療同行などの体験学習を取り入れており、動画での紹介は好評を博した。

(神奈川県保険医新聞2020年2月15日号より抜粋)