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観察研究は交絡因子の処理に注目 臨床医学統計セミナー

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 学術部は8月6日、臨床医学統計セミナーを開催。31名が参加した。講師は横浜市立大学医学部臨床統計学准教授の山本紘司氏が務め、「観察研究で"困らない"ための実践統計」をテーマに実例を用いて解説した。

 氏はアスピリン投与の患者の予後への影響を検討した観察研究を示した上で、患者の死亡率に影響を与える因子には、高年齢や病歴など、そもそもアスピリンを投与されるに至った患者背景の差異も影響を与えていると指摘。これらを交絡因子と呼ぶが、観察研究では未知の因子まで考慮できない限界性があり、概してエビデンスレベルでRCTに及ばない理由であるとした。

 ただ、統計解析をする際に多変量解析を用いたり、傾向スコアを用いて症例の組み入れを行うなどで既知の交絡は調整出来ると説明。研究を行う時だけではなく論文を読む際にも有用な知識として知っておいてほしいと強調した。

(神奈川県保険医新聞2019年9月5日号より抜粋)