1.まず自身の計画を練ってみる
計画を作る段階では、まず予算に関係なく自分が開業医として何がやりたいのか明らかにし、とりあえずやりたいことをすべて盛り込んだ建築計画を考えてみましょう。
上記を検討する際には、「かべ」構造など将来的な拡張や改築も考慮したいものです。融通性のある計画をしてみましょう。診療理念にあわせた医療機器の導入も併せて検討しましょう。
2.合理性と予算を考えて計画を節約してみる
(1)予算の問題を考えて
「開業医とは」の項で描いた計画から必要性を追及して、自分の予算に近づけてみましょう。予算優先から練られた計画より、理想からは見劣りするものの納得したものができます。
(2)必要性を考えるにあたっての留意点
医師は本人1人であることを考えます。レントゲン室、内視鏡室など個別の部屋は必要か?各機器の性能はどれだけのものが必要か?など見直してみましょう。
3.業者選択の留意点
(1)設計と施工業者は分けて
設計と施工の業者は分けたほうが良いでしょう。いわゆるゼネコンと言われる建築、設計会社は「設計はサービスで」という場合があります。しかし結局は建築会社内の設計であるため、建築会社の経済優先の設計や施工監理になりやすいこともあります。
(2)建築設計士の選定について
当然ながら医院設計の経験の多いほうが望ましいでしょう。医院には医療法、消防法などの制約や排水設備・検査機器などの電気系統の問題、患者さん従業員の動線の問題など、一般建築だけではわからない面が多々あります。これらを踏まえた上で、医師の意向を反映するには、少なくとも5件以上の経験がほしいところです。
知人の設計士にお願いする場合も多いですが、医院建築の経験が少ない場合には、医療機関に関する法規をよく理解してもらうことや、他の医療機関の設計の研究などを押さえることが重要です。
(3)施工会社の選定について
・経験が豊かであること
・ある程度の規模を持っていること
・できるだけ競争入札か相見積を取ること。同じ設計でもかなり大きな値段佐が生じる場合があります
4.契約時に取り決めるべき内容の要点
(1)請負代金総額とその支払い時期
(2)請負代金の明細(仕様書)
この場合、1つ1つの工事内容、器具、備品について個別に品質、商品名、単価を明示させることです(後から「これは別料金」と言われることがないように)。
(3)工期について(着工日と完成日)
(4)工事の追加または変更の際の文書確認
(5)工期が遅れた場合の違約金
(...続く)